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就職しないで生きるには
その姿勢に共感
「就職しないで生きるには」というシリーズ化された本がある。
・ぼくは本屋のおやじさん / 早川義夫
・包丁一本がんばったンねん! / 稲本憲一
・みんな八百屋になーれ / 長本光男
・輸入レコード商売往来 / 岩永正敏
・ふだん着のブティックができた / 津野いづみ
・ぼくのペンションは森のなか / 加藤 則芳
・花屋になりたくない花屋です / 河田 はな絵
・がらくた雑貨店は夢宇宙 / 長谷川 義太郎
・子どもの本屋、全力投球! / 増田 喜昭
・アウトドアショップ風まかせ / 油井 昌由樹
などが出ているようです。
元々はレイモンド・マンゴーの
「就職しないで生きるには」
という本が起点になっているようです。
『 就職しないで生きるには 』レイモンド・マンゴー
こちらはレイモンド・マンゴー自身が、
「嘘にまみれて暮らすのはイヤだ。
だが生きていくためにはお金がいる。
で、自分が生きるリズムにあわせて労働し、
人びとが本当に必要とするものを売って暮すことにした」
(「就職しないで生きるには」より引用)
・・・ということで、小さな本屋を開き、
その後、様々な展開をしていく話です。
内容はいまひとつで、1960年代の頃の話でもあり、
ノウハウ的にも参考になりませんでしたが、
その発想や思考などは共感できました。
で、日本から出ている「就職しないで生きるには」シリーズ。
おいらはシリーズの全てを読んだわけではないが、
より興味深い「ぼくは本屋のおやじさん」、「輸入レコード商売往来」の2冊を読んだ。
ちなみに、ネットショップの本ではないし、
実際のリアルな店を立ち上げるための実践的な内容の本でもない。
どちらも素人がその店を立ち上げる奮闘やら、
横一線の業界から抜け出そうとする試行錯誤などが描かれていて、
なかなか姿勢に共感を持てる本です。
「就職しないで生きるには」というタイトルですが、
就職せずにフラフラしながらでも生活できますという類の本ではありません。
会社という組織に依存せずに、
自らの好きをお店という形に変えて起業するヒントなる本です。
本屋と輸入レコード屋
『 ぼくは本屋のおやじさん - 就職しないで生きるには1 』早川 義夫
あのジャックスのメンバーだった早川 義夫が
音楽業界を引退後に自ら店長&店員としてオープンした本屋の本です。
かなりユルく庶民的視点が、おもしろい。
『 輸入レコード商売往来 - 就職しないで生きるには4 』岩永 正敏
こちらは山下達郎なども常連だったというパイド・パイパー・ハウスという
輸入レコード屋にまつわる話で、
こちらはレコード屋に留まらず数々のイベントを仕掛ける熱い内容。